仕事について
鶏が走り廻り、20cmはあるヤモリが壁にへばり付く、高床式の家屋。
柱と樹木にくくり付けられたハンモックに揺られ、昼寝。
昼寝に飽きたら、読書。
そんな一時が、都会の研ぎ澄まされた建築の中で気取っているより、
心地よかった。
設計には情熱が必要だと思う。
思想がなければ、質の高い建築を創ることは出来ない。
そして、少しばかりの過信。
海外で日系企業相手の設計業務は、なかなか辛い。
思うように事が進まない。
ゆったりとした空気の中に、日系企業の論理。
歪が出る。ひびが発生し、錆びる。
晴耕雨読。のんびりとしたい。
しかし、最低限の生活費は必要だ。
私は設計を生業にして来た。
3DCGや建築パースは本業ではなかった。
設計に役立てるために、操作を覚えた。
先生はインターネット。
ソフトの機能を十分に使用しているかどうか心許ない。
レンダリングは思うようにならないことも多い。
しかし、設計のことなら、大体分かる。
いつどんな時に、どんな資料が有効か、大体分かる。
設計段階にこそ、3DCGは有用だと思う。
設計経験のある、CG屋。
どうぞ、お見知りおき下さい。